# ソリューション プラットフォーム タイプ 方式・センサー 1時間当たりのカウント能力* 精度実績* 主な導入先・事例 ROI/支払モデル 典型的な適合倉庫規模
1 Dexory ＋ DexoryView 床走行AMR（⾼さ10 m超） 3D LiDAR＋RGBバーコード読取 10,000パレットロケーション 99.9 % DCL Logistics、欧州3PL各社 RaaS月額。Forrester TEIでは219 % ROI、<6 か月回収 5,000 – 100,000 SKUの大型
2 Verity ドローン 完全自律ドローン RGB／深度カメラ＋バーコード 深夜1棟全棚を自動周回 95-98 %（IKEA公表値） IKEA（欧米73拠点）、DSV SaaS＋機体レンタル。利用開始3–4 週 高天井空間の多段ラック
3 Brain Corp “Inventory Scan” 既存床洗浄AMRへスキャンタワー増設 マルチカメラ＋AI OCR 2,000 – 3,000棚／清掃周回 90 %台後半 Sam’s Club 600店で運用 追加モジュール購入＋BrainOSサブスク 大型リテール・DC
4 Vimaan StorTRACK MHE（リーチ/フォーク）のマスト装着 6Kカメラ＋CV 300 m×30 m通路を35 分 99.9 % 米アパレルDC等 CAPEXまたはRaaS、6–8 か月回収 高層ラック中心の中～大規模
5 Locus “One/Array” ピッキングAMR＋RFID/スキャナ 走行時に棚側面スキャン ピック動作と並列で随時 ―（RFID依存） 3PL・D2Cサイト RaaS – 台数課金。RFIDタグ追加要 小～中規模（RFID準備済）

*メーカー発表または公開事例の代表値。実環境での値はレイアウト・バーコード品質等により変動します。

実装パターン別の特徴

パターン 代表例 強み 主な注意点
床走行AMRスキャン Dexory, Locus ▸ 高天井まで一発撮影▸ 24/7走行で日次棚卸▸ ロケーション単位に即差異出力 ▸ 通路幅1.8 m以上推奨▸ 初期マップ作成に1-2日
ドローン巡回 Verity ▸ 通路を塞がず夜間飛行▸ ラック最上段までバーコード接写 ▸ 屋内位置測位ネット設置▸ 法規制（バッテリ・操縦資格）
兼用AMR後付けスキャナ Brain Corp ▸ 清掃≒巡回カウントで追加投資最少▸ 天面から棚全面を一括撮影 ▸ 床洗浄ルート外エリアは別途対応
MHE装着カメラ Vimaan ▸ 既存フォークリフト活用で導入容易▸ 高さ30 m超も安全スキャン ▸ カウントはリフト稼働時間に依存
RFIDアシスト走行 Locus＋RFID ▸ 速度最速（タグ一括読取）▸ 梱包未開封でも読取可 ▸ 全ロケーションにタグorゲート必須

典型的な導入フロー（Dexory例）

  1. 現地サーベイ ― ラック高さ／バーコード劣化度を確認
  2. デジタルツイン生成 ― 初回スキャンで倉庫3Dマップ作成
  3. WMS連携 ― APIでロケーション・SKUマスタを接続
  4. 日次／週次走行スケジュール設定
  5. 差異アラート運用 ― WMS上で“ゼロピック”禁止・再補充指示
  6. KPIダッシュボード ― IRA・Shrinkageを自動集計し閾値超でメール通知

中小倉庫での選定ポイント

評価軸 なぜ効くか 実務ヒント
初期工事の軽さ ロボット導入で業務停止を最短化 ドローン／MHE装着型はレイアウト変更不要
サブスク費 vs 人件費 Cycle Count工数×時給 < サブスク月額が分岐点 1日2名×3h×20日ならDexory等のRaaSが優位
ラック高さ 8 m超ならAMR／ドローン系が有利 低天井ならハンディ＋AIカメラ固定も候補
バーコード品質 汚損率が高いとAI OCR性能が鍵 Dexory・Vimaanは破損ラベル99 %読取実績
将来のピッキングDX ピッキングAMRと兼用できるか AutonmāteやLocusなら後からPut-to-Wall拡張可